宴会の挨拶は、「開会=幹事」「開始=役職が1番上の人」「乾杯=3番目」「締め=2番目」「閉会=幹事」の順番が基本です。忘年会・新年会・歓迎会・送別会など、どのシーンでもこの骨格は共通しています。本記事では、シーン別の挨拶例文と役職別テンプレを含め、幹事に必要なすべてを早見表つきで完全網羅します。
| シーン | 開会 | 開始 | 乾杯 | 締め | 閉会 |
|---|---|---|---|---|---|
| 忘年会・新年会 | 幹事 | 役職1番(社長) | 役職3番(課長) | 役職2番(部長) | 幹事 |
| 歓迎会 | 幹事 | 役職1番(部長) | 新入社員 | 役職2番(課長) | 幹事 |
| 送別会 | 幹事 | 役職1番(部長) | 後輩・有志 | 主役(送られる人) | 幹事 |
| 歓送迎会 | 幹事 | 役職1番(部長) | 新人または送別側 | 送別される人 | 幹事 |
| 飲み会・懇親会 | 幹事 | 年長者・役職上位 | 誰でも可 | 役職上位 | 幹事 |
宴会の挨拶 順番 基本5ステップ
宴会の挨拶は、開会→開始→乾杯→締め→閉会の5ステップで進めます。忘年会・新年会・歓迎会・送別会など、どのシーンでもこの骨格は共通です。さらに、各ステップには「誰が担当するか」のセオリーがあるため、幹事は事前に役割分担を決めておきましょう。
①開会の挨拶は幹事が行う
開会の挨拶は、進行役である幹事が行います。「本日はお忙しい中お集まりいただき、誠にありがとうございます。これより〇〇会を開会いたします」と短くまとめ、参加者の意識を会に向けるのが役割です。長くて30秒を目安にしましょう。なお、会の趣旨と所要時間を簡潔に伝えると、参加者が安心して楽しめます。
②開始の挨拶は役職が1番高い人
続いて、参加者の中で役職が1番高い人が開始の挨拶を担当します。社長や部長など、その場で最も立場が上の人にお願いしましょう。話す内容は「会の趣旨」「労いと感謝」「今後への期待」の3点が定番です。さらに、シーン別に一言加えるとぐっと印象が良くなります(後述の例文を参照)。
③乾杯の音頭は役職が3番目に高い人
乾杯は役職が3番目に高い人が音頭を取ります。「1番目が開始、2番目が締め」と決まっているため、自然に3番目が乾杯となるからです。乾杯の挨拶は15秒程度で簡潔にまとめ、最後に「それでは、乾杯!」で締めましょう。たとえば「皆さま、本日はお疲れさまでした。来年への英気を養いましょう。乾杯!」のような流れが王道です。
④締めの挨拶は役職が2番目に高い人
会の終わりが近づいたら、役職が2番目に高い人が締めの挨拶を行います。「会の振り返り」「労いの言葉」「今後の抱負」の3点が定番です。なお、一本締めや三本締めなどの手締めを行う場合は、ここで案内します。一方で、最近は静かに拍手で終える形も増えてきました。会の雰囲気に合わせて選びましょう。
⑤閉会の挨拶も幹事が行う
最後に、幹事が閉会の挨拶を行います。「本日はご参加いただきありがとうございました。お忘れ物のないようお気をつけてお帰りください。二次会は〇〇でお待ちしております」と、必要な連絡事項を含めて短くまとめましょう。特に二次会の有無や交通手段は、ここで明確に案内すると親切です。
シーン別 挨拶例文|忘年会・新年会・歓迎会・送別会・歓送迎会
ここからは、シーン別の挨拶例文を紹介します。基本の5ステップは同じですが、シーンによって言葉選びや一言加えるポイントが変わります。なお、例文はそのまま使えるテンプレートですので、コピーして当日の進行表にお使いください。
忘年会の挨拶 例文
忘年会の挨拶では、「1年の労い」と「来年への期待」が定番テーマです。
【開会・幹事】「本日はお忙しい中ご参加いただき、ありがとうございます。これより〇〇部の忘年会を開会いたします。本日の司会を務めます△△です。よろしくお願いいたします。」
【開始・役職1番】「皆さま、本年は本当にお疲れさまでした。今年は〇〇プロジェクトの完遂など、大きな成果を上げることができました。今夜はその労をねぎらい、来年への活力を養う一夜にしましょう。」
【乾杯・役職3番】「皆さま、お疲れさまでした。来年もさらに飛躍する1年にしましょう。それでは、乾杯!」
【締め・役職2番】「皆さま、本日はお集まりいただきありがとうございました。来年も全員で力を合わせて頑張りましょう。それでは一本締めで——お手を拝借、よぉ、パン!」
新年会の挨拶 例文
新年会では、「新年の挨拶」と「今年の抱負」を盛り込みましょう。
【開始・役職1番】「皆さま、明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。今年は〇〇という目標を掲げ、全員で達成を目指したいと考えております。」
【乾杯・役職3番】「皆さま、新年明けましておめでとうございます。今年も実りある一年にしましょう。それでは、乾杯!」
歓迎会の挨拶 例文
歓迎会の最大の特徴は、乾杯の音頭を新入社員(または歓迎される人)が取るケースが多いことです。本人の自己紹介を兼ねる演出として定着しています。
【開始・役職1番】「本日は、新しく我が部に加わった〇〇さんを迎えての歓迎会です。〇〇さんには前職での△△の経験を活かして、新しい風を吹き込んでいただきたいと期待しております。皆さん、一緒に温かく迎えましょう。」
【乾杯・新入社員】「ご紹介いただきました〇〇です。本日はこのような歓迎会を開いていただき、本当にありがとうございます。一日も早く戦力になれるよう精一杯頑張ります。それでは僭越ながら、乾杯!」
送別会の挨拶 例文
送別会では、主役(送られる人)が締めの挨拶を行うのが定番です。本人にとっては最後の場ですから、十分な時間を確保しましょう。
【開始・役職1番】「本日は、長年我が部を支えてくださった〇〇さんの送別会です。〇〇さんには数えきれないほどお世話になりました。新天地でのご活躍を心からお祈り申し上げます。」
【締め・主役本人】「本日はこのような会を開いていただき、本当にありがとうございます。〇〇部での△年間は私の財産です。新天地でも頑張ります。今後とも変わらぬお付き合いをよろしくお願いいたします。」
歓送迎会の挨拶 例文
歓送迎会では、送別→歓迎の順で進めるのが一般的です。「去る人を立てた後に新しい人を迎える」流れが自然だからです。
【開始・役職1番】「本日は、長年お世話になった〇〇さんを送り、新しく加わる△△さんを迎える、歓送迎会です。〇〇さんへの感謝と、△△さんへの期待を込めて、楽しい時間にしましょう。」
飲み会・懇親会の挨拶 例文
カジュアルな飲み会や懇親会では、堅苦しい挨拶は不要です。短く・温かくまとめましょう。「皆さん、今日はお疲れさまでした。今夜は仕事を忘れて、ゆっくり楽しんでいきましょう。それでは、乾杯!」のような流れが自然です。
役職別 挨拶テンプレート|社長・部長・課長・幹事・新人
シーンに加えて、役職別の例文も覚えておくと迷いません。役職が変われば話す内容も変わるためです。
社長の挨拶 例文
社長は会社全体を代表する立場ですから、会社のビジョンや方向性を含めて話します。「皆さんの日頃の努力なくして当社の今はありません。来期は〇〇という目標に向けて、全員で歩んでいきましょう。」のように、会社全体への感謝と今後の方向性を示すのが定番です。
部長の挨拶 例文
部長は所属部門を代表します。「我が部は今年、〇〇という成果を上げました。これは皆さんお一人お一人の頑張りの結晶です。」と、部門の成果と個人への感謝を盛り込みましょう。
課長の挨拶 例文
課長は現場のリーダーとして、チームの結束を語ります。「課のメンバー全員で乗り越えた一年でした。来年もこの結束で頑張りましょう。」のように、チームへのメッセージを中心にまとめます。
幹事の挨拶 例文
幹事は進行役です。長い話は不要で、段取りの案内に徹しましょう。「本日の進行はおおよそ2時間を予定しております。お料理が冷めないうちにお召し上がりください。」のような実務的な案内が役立ちます。
新入社員の挨拶 例文
新入社員は、自己紹介と意気込みを簡潔にまとめます。「〇〇部に配属になりました△△です。一日も早く戦力になれるよう、精一杯学びます。ご指導よろしくお願いいたします。」が王道です。なお、歓迎会では乾杯の音頭を任されることが多いため、最後に「それでは、乾杯!」を忘れずに付け加えましょう。
少人数・リモート宴会の進行はどうする?
少人数の宴会やリモート宴会では、形式ばった挨拶順は崩しても構いません。ただし、「乾杯」と「締め」だけは必ず誰かが担当するのが鉄則です。
5〜10名の少人数宴会
少人数なら、開会と閉会を兼ねて幹事が一言、その後は最年長者が乾杯、お開きの際に幹事が締める、という3ステップで十分です。一方で、全員に自己紹介の時間を取ると一体感が生まれます。
リモート宴会(Zoom等)
リモート宴会では、画面共有で進行表を表示しながら進めると混乱を防げます。挨拶順は対面と同じで構いませんが、各人の話す時間を1人1分以内に区切ると間延びしません。さらに、乾杯のタイミングは全員のカメラに向かって「カンパーイ!」と声を揃えると、一体感が生まれます。
会場選びも、挨拶を成功させる鍵
どんなに挨拶を準備しても、会場が騒がしすぎたり、マイクがなかったりすれば台無しです。挨拶を成功させるには、会場選びにもこだわりましょう。
挨拶を盛り上げる会場の条件
- 音響設備(マイク)が整っている:20人以上ならマイクは必須
- 個室または貸切が可能:他のお客様の声で挨拶がかき消されない
- 広さに余裕がある:全員の顔が見える配置にできる
- 進行スケジュールに柔軟:開始・締めの時間を相談しやすい店
シーン別おすすめ会場の探し方
忘年会・新年会・歓迎会・送別会・歓送迎会のいずれも、「貸切」または「個室」の会場を選ぶのが成功の近道です。カシキルでは、東京エリアの貸切会場を無料でご紹介しています。会場探しに迷ったら、まずはお気軽にご相談ください。
なお、忘年会の景品選びについては、忘年会の景品の選び方|予算5000円で喜ばれるおすすめも参考にしてください。
宴会の挨拶でよくある質問(FAQ)
Q1. 挨拶を頼まれたが何分話せばいいですか?
開始・締めは2〜3分、乾杯は15〜30秒、開会・閉会は30秒以内が目安です。長すぎる挨拶は料理が冷めて雰囲気を壊すため、簡潔にまとめましょう。
Q2. 役職順がはっきりしない場合はどうすればいい?
年齢順、または勤続年数順で代用して構いません。なお、迷ったら事前に上長に確認するのが確実です。
Q3. 「一本締め」「三本締め」「一丁締め」の違いは?
一本締めは「パパパン パパパン パパパンパン」を1回、三本締めはそれを3回繰り返す形式です。一丁締め(関東一本締め)は「パン!」と1回だけ打ちます。フォーマルな宴会は三本締め、カジュアルなら一丁締めが向きます。
Q4. 歓迎会で新入社員に乾杯を任せて大丈夫?
大丈夫です。むしろ、自己紹介を兼ねることで本人にもチームにもメリットがあります。ただし、事前に「乾杯をお願いします」と伝えておくことだけは忘れずに。
Q5. 送別会の主役本人が締めをするのは失礼ではない?
むしろ慣習です。送別会では主役本人が締めの挨拶を行うことで、感謝と決意を伝える場になります。幹事は事前に「最後にひと言お願いします」とお願いしておきましょう。
まとめ|シーン別早見表をブックマークしておこう
宴会の挨拶は、開会→開始→乾杯→締め→閉会の5ステップが基本です。忘年会・新年会・歓迎会・送別会・歓送迎会いずれも、この骨格と早見表を押さえておけば幹事として迷うことはありません。さらに、会場選びまで含めて準備すれば、参加者の満足度はぐっと上がります。挨拶のテンプレと併せて、東京の貸切会場もぜひチェックしてみてください。



